女性の定番 ご注意 タイ政府は「警告」
2010年8月31日
若い女性に人気のレギンス。でも、蚊には要注意だ=31日午前、福岡市の天神地下街
若い女性の間ですっかりファッションの定番になったレギンスやトレンカなどのレッグウエア。夏場も街でよく見掛けるが、一般のズボンと違って薄手なので防虫効果はあまりない。その上、黒い色は蚊を引き寄せるとして、タイ政府は今月、蚊が媒介する感染症・デング熱予防のため、黒いレギンスに「警告」を出した。蚊の活動が活発なこの時期、着用には注意した方がよさそうだ。
レギンスは腰からひざ下、足首までをぴったり覆うタイツの一種。トレンカは足裏に引っ掛けてはくタイプをいう。素材は薄い綿やシルクで、レース状のデザインもある。蚊の針は長さ2ミリ前後なので、レギンスの上からでも刺される。
「レギンスの色で多いのは黒色系」(東京の衣料品メーカー)。民間の「害虫防除技術研究所」(千葉県八千代市)の白井良和代表(医学博士)によると、蚊は色の識別ができず、本能的に闇と同じ黒色に集まるという。白井代表の実験でも、白より黒のストッキングに引き寄せられることが実証されている。
また、蚊が好むのは熱、水分、二酸化炭素で、体温が高く汗かきの人が狙われる。特に酒を飲むとアルコールを分解して二酸化炭素をまき散らすので、飲酒時の黒いレギンス着用は要注意だ。
蚊から感染するデング熱は、激しい発熱や頭痛などを発症する。タイでは今年に入って7月までに43人が死亡。タイ政府は8日、ジーンズなど厚めの生地か、レギンスならば明るい色を着用するよう警告を発した。
デング熱を媒介するネッタイシマカは地球温暖化に伴って生息域が拡大しており、北限は沖縄に迫っているとされる。白井代表は、日本でも蚊に刺されないよう「山では長袖、長ズボンを身に着け、足首や首筋もガードを。レギンスをはく場合はしっかり虫よけを」と呼び掛けている。



